アイキャッチ画像: デスクの上でパソコンを使用している

Drupal 7 のコアに含まれる README ファイルを日本語に翻訳しましたのでここでご紹介ができればと思います。

Drupal 7 コアディレクトリにはファイル名をすべて大文字にした各種ドキュメントファイルが同梱されています。 COPYRIGHT.txt (著作権) CHANGELOG.txt (変更履歴) UPGRADE.txt (更新方法) など名前のとおりの内容のドキュメントがさまざま用意されていますが、その中で最もベースとなるものが README.txt です。

赤いドルプリコン

今回はその内容を少し意訳も交えつつ翻訳させていただきました。 Drupal を日々利用する中でこのドキュメントを参照する機会はほとんどありませんが、これから Drupal を使い始めようとする方、 Drupal を初めてインストールしてみた方などにとってはお役に立つものなのではないかと思います。

README ファイルの中身は Drupal コアが更新されてもそう頻繁には変わるものではありませんが念のためバージョンを明示しておきます。 今回の README.txt の元ファイルは Drupal 7.31 のものを使用しています。 記事執筆時点で原文は GitHub 上でご覧いただけます。

では、以下が README-JA.txt for Drupal 7 です。

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このファイルの内容 (CONTENTS OF THIS FILE)

  • Drupal について
  • 設定と特徴
  • インストールプロファイル
  • 見た目
  • Drupal のための開発

Drupal について (ABOUT DRUPAL)

Drupal はオープンソースのコンテンツ・マネジメント・プラットフォームです。 個人のブログから大規模なコミュニティサイトまでさまざまなウェブサイトをサポートしています。 もっと詳しい情報は Drupal のウェブサイト http://drupal.org/ をご覧ください。 Drupal コミュニティ http://drupal.org/community にも参加してみましょう。

Drupal に関する法的な情報:

  • Drupal を利用する際の権利について知る:
    このドキュメントと同じディレクトリにある LICENSE.txt をご覧ください。
  • Drupal の商標とロゴのポリシーについて学ぶ:
    http://drupal.com/trademark

設定と特徴 (CONFIGURATION AND FEATURES)

Drupal コア (http://drupal.org/project/drupal からダウンロードした drupal-x.y.tar.gz ファイルもしくは drupal-x.y.zip ファイルを展開したもの) には、ウェブサイト制作を始めるのに必要なものが含まれています。 その中には、一般的なウェブサイト機能のためのいくつかのモジュール (機能を追加するエクステンション) が含まれます。一般的な機能というのはたとえば、コンテンツやユーザアカウントの管理、画像アップロード、検索といったものです。 コアにはサイト独自の設定ができるようなオプションもたくさん備わっています。 コアモジュールに加えて、何千というコントリビュートモジュール (Drupal コアに含まれてない機能のためのもの) をダウンロードすることもできます。

設定についてもっと読む:

  • Drupal をインストール、更新、管理する:
    このドキュメントと同じディレクトリにある INSTALL.txt と UPGRADE.txt をご覧ください。
  • 自分のサイトを制作するための Drupal の使い方について学ぶ:
    http://drupal.org/documentation
  • コントリビュートモジュールを sites/all/modules にダウンロードし、 Drupal の機能を拡張する:
    http://drupal.org/project/modules
  • モジュールを自作する場合は後述の「 Drupal のための開発」もご覧ください。

インストールプロファイル (INSTALLATION PROFILES)

インストールプロファイルは Drupal の最初のインストール時にコアが提供する基本的なインストールの後に実行される追加のステップ (モジュールの有効化やコンテンツタイプの定義など) を定義するものです。 Drupal コアは 2 つの基本的なインストールプロファイルを用意しています。

Drupal コミュニティによるインストールプロファイルではインストール処理が変更されており、特定のユースケースのためのウェブサイトを提供してくれます。特定のユースケースというのはたとえば、メディア企業のための CMS 、ウェブベースのプロジェクト管理ツール、資金集めや寄付の受け付けを行う非営利団体のための本格的な CRM といったものです。 インストールプロファイルは裸のインストールプロファイルという形でも「ディストリビューション」という形でも配布することができます。 ディストリビューションには Drupal コアとインストールプロファイル、その他コントリビュートモジュールやカスタムモジュール、テーマ、サードパーティのライブラリなど必要なエクステンションがすべて含まれています。 裸のインストールプロファイルを使う場合は、 Drupal コアと必要なエクステンションは別途ダウンロードする必要があります。 インストールプロファイルを使う場合は、インストール手続きを始める前にダウンロードしたプロファイルを /profiles ディレクトリに配置する必要があります。 このディレクトリの中身は Drupal コアの更新時に上書きされる可能性があるため注意が必要です。 コードをバックアップするか、バージョンコントロールシステムを使う形がおすすめです。

さらに、特定のプロファイルを使ってインストールされたサイトでのみモジュールやテーマを使いたいような場合には profiles/your_site_profile/modules や profiles/your_site_profile/themes といった場所にモジュールやテーマを配置することもできます。

インストールプロファイルとディストリビューションについてもっと読む:

見た目 (APPEARANCE)

Drupal では、サイトの見た目はテーマ (テーマとは、フォントや色、レイアウトを設定するエクステンションです) を使って設定します。 Drupal コアにはいくつかのテーマが含まれています。 その他のテーマをダウンロードすることもできますし、オリジナルのテーマを自作することもできます。

テーマについてもっと読む:

DRUPAL のための開発 (DEVELOPING FOR DRUPAL)

Drupal にはサイトの機能を追加・変更するための豊富な API が備わっています。 API はデータベースクエリやフォームの生成といった一般的な処理を標準化する関数と「フック」で構成されます。 「フック」というのは、モジュールによるシステムイベントへの反応と Drupal のふるまいのカスタマイズを可能とするものです。 柔軟なフックアーキテクチャがあるということは、望む機能を実現するために Drupal コアのファイルを直接変更する必要はないということです。 代わりに、機能の変更はモジュールという形で行います。

Drupal サイトに新しい機能が必要になったときは、既存のコントリビュートモジュールを探しましょう。 ちょうどいいモジュールが見つかったがバグがあったり追加の機能が必要だったりするようなときは、モジュールに変更を加え、自分の改善ポイントを「パッチ」という形でそのプロジェクトに貢献し返すようにしてください。 求めるものに近いモジュールが一切存在しない場合のみ新しいカスタムモジュールを作成するようにしましょう。

開発についてもっと読む:

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以上です。 いかがだったでしょうか?

今回は Drupal の README.txt の日本語訳をご紹介してみました。 小さなドキュメントですが Drupal の特徴が端的に説明されておりとてもわかりやすい内容になっているかと思います (私の翻訳ではなく元の英文が) 。 今回も日本語としての読みやすさを意識して文章の切れ目や箇条書きの順序などを変更しています。 原文の厳密なニュアンスが知りたい方はぜひ直接原文の方にあたってみてください。

Drupal を始めてみたいけど「英語のドキュメントはちょっと・・・」という方などが周りにいらっしゃった場合にはコピーしてご紹介いただければ幸いです。

txt ファイルでも置いておきますのでよろしければこちらもどうぞ。