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最初から日本語化用のモジュールが入った l10n_install を使ったインストール方法をこちらの記事で紹介しています。初心者のかたであればそちらの方が簡単です。

こんにちは。まだまだデベロッパーでありたいと願いながらも仕事の内容が遠ざかってきて悲しみを覚えている大野です。

今回はDrupal 7をサーバーへインストールしてからの最初のステップである日本語化の方法について記事にしてみました。Drupalは標準でローカライズ機能が使えるようになっていますが、日本語の翻訳ファイルは付属していないので、自分でインストールする必要があります。Drupalの日本語化には色々な方法がありますが、今回は一般的な方法でのやり方を解説します。

Localeモジュールを有効にする

まず初めに、日本語化するにはDrupalに標準で入っているLocaleモジュールが必須ですので有効にします。

  1. モジュールの設定画面(admin/modules)へ行きます。
  2. Localeモジュールにチェックを入れ、Save configurationボタンを押します。

日本語を追加する

使用する言語を管理画面から追加します。言語の設定ページ(admin/config/regional/language)へアクセスしてください。

Admin languages

  1. Add languageと書かれたリンクをクリックします。

Import Japanese translation file

  1. Language nameからJapanese(日本語)を選択します。
  2. Add languageボタンをクリックします。

優先度の設定

言語の優先度設定ページ

このままでは日本語がデフォルトになっていないので、日本語のDefaultのラジオボタンにチェックを入れSave configurationボタンを押します。

翻訳ファイルのインポート

翻訳ファイルのインポートには二通りの方法がありますが、基本的にはモジュールを有効にするだけで翻訳ファイルをインポートしてくれる、AのLocalization updateモジュールを使う方法をお勧めします。

A: Localization updateモジュールを使う

モジュールを有効にするだけで日本語化することができます。また、その他の寄与モジュールについても、翻訳がある場合は自動的に翻訳ファイルをインポートしてくれるので、特に理由が無い限りこちらの方法をお勧めします。

Localization updateモジュールのダウンロード

l10n_updateモジュールのダウンロード場所

  1. Localization updateのページからモジュールをダウンロードします。モジュールは圧縮されていますが、Zip形式の方が解凍しやすいため、そちらを選択します。

モジュールフォルダのインストール

Mac OS XのFinderでの例

  1. ダウンロードしたl10n_update-7.x.tar.gz(xは最新のバージョン番号)を解凍します。
  2. 解凍するとl10n_updateというフォルダができますので、そのフォルダをDRUPAL_ROOT/sites/all/modulesのフォルダへコピーします。DRUPAL_ROOT/sites/all/modules/l10n_update と言う形になればOKです。

注: DRUPAL_ROOTと書かれたパスはDrupalをインストールしたフォルダの事で、レンタルサーバーなどの場合はpublic_htmlとなるケースが多いです。

Localization updateモジュールを有効にする

  1. モジュールの管理画面(admin/modules)へアクセスします。

Localization updateの有効化

  1. 正しくインストールできていればLocalization updateモジュールが増えているはずなのでチェックし、Save configurationボタンを押します。
  2. Localization updateモジュールが最新の翻訳ファイルをlocalize.drupal.orgよりダウンロードしてインストールしてくれます。

B: localize.drupal.org からファイルをダウンロードしてインストールする方法

Aの方法が済んでいるかたはこのセクションの作業は必要ありません

管理画面から全ての操作ができるので、モジュールのインストールが不慣れな方にお勧めです。ただしLocalization updateの様に翻訳のアップデートが管理画面から行えません。

翻訳ファイルのダウンロード

翻訳ファイルのダウンロード

  1. Drupal Translations 日本語翻訳ページ へアクセスします。
  2. Drupal coreのバージョンが7.x(xはその時の最新のバージョンが入ります)となっている所のDownloadのリンク先を保存してください。クリックして翻訳ファイルがそのままブラウザに表示されてしまう場合は右クリックして、リンク先の保存などを使いましょう。

翻訳ファイルのインポート

翻訳ファイルのインポートページヘ移動します。(admin/config/regional/translate/import)

翻訳ファイルのインポート例

  1. Language fileと書かれているファイル選択フォームから先ほどダウンロードした翻訳ファイルを選択します。
  2. Import intoJapaneseになっていることを確認します。
  3. 画面下のImportボタンを押します。
  4. 日本語翻訳のインストールが開始されます。

以上で終了です。


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