皆様こんにちは。使っているスマートフォンの替え時を考え始めている澤田です。私は今使っているスマートフォンを本体の大きさで選んだのですが、本体の大きさが変われば画面の大きさも変わります。マルチデバイス時代の今、縦横比もディスプレイの大きさも解像度も様々なスマードフォンが流通しています。本日は、以前こちらのレポートブログでも少し取り上げました”マルチデバイス”について、詳しく書いてみたいと思います。

マルチデバイス対応とは何か?

まず、マルチデバイスの意味を見てみましょう。

マルチ【multi】…数量や種類の多いさま。多く、他の語の上に付いて複合語をつくる。「—な機能を持つ電話機」(引用:デジタル大辞泉)

デバイス【device】…機器、装置、道具という意味の英単語。ITの世界では、比較的単純な特定の機能・用途のある電子部品・機器という意味と、コンピュータ内部の装置や周辺機器という意味で用いられることが多い。後者の意味では、CPUやメモリ、ハードディスク、ビデオカードなどコンピュータを構成する各装置や、キーボードやマウス、プリンタ、ディスプレイなどの周辺機器をデバイスと言う。(引用:IT用語辞典)

“マルチデバイス”で調べると、だいたい以下のような言葉の説明が出てきます。

コンテンツやサービス、ソフトウェアなどが様々な種類の機器から等しく利用できること。また、様々な種類の機器が混在し、相互に連携できること。そのような状態にすることを「マルチデバイス化」「マルチデバイス対応」という。

ここでのデバイスは、コンピュータ内部の周辺機器という意味ではなく、コンピュータ・タブレット・スマートフォンといった大きさや解像度の異なる電子機器といった意味でよいでしょう。様々なデバイスでの表示・操作に対応した、Webサイトやアプリなどのコンテンツを指し、”マルチデバイス対応”と呼んでいます。

スマートフォンやタブレットなどのデバイスの多様化

現在、世界では膨大な数のデバイスが流通しています。Androidは、数年前の2012年の時点で既に3,997種類の機種数が存在していました(世界で流通している製品統計)。これが2015年の現在では、12,000種類以上まで増加しています。

タブレットは、iPad以外にもAQUOS PAD、Xperia Tablet、GALAXY Tabなど種類がありますが、これもまたごく一部です。スマートフォンと同じく、こちらも種類ごとに解像度は異なります。iPhoneはiPhone初代から始まり、iPone6・iPhone6+までで計10種類があります。iPadは、第1世代のiPadから第6世代のiPad Air2まで6種類あります。

iPhone一覧

(参考:wikipedia

さらに、機能面やサイズともにタブレットとスマートフォンの中間となる、ファブレットも登場しています。

生産終了してもユーザーは使用を続けている場合もありますので、流通しているデバイスの種類は、今や数え切れないほどの膨大な量となっています。

なぜデバイスに対応する必要があるのか?

上記のように、現代では、ユーザーが使うデバイスが多様化しています。個人が使うデバイスもスマートフォンとタブレット、スマートフォンとパソコンなどといった使い分けをすることも多く、ターゲットユーザーが用いるデバイスの見極めも困難です。 Webサイトを例にしますと、あるサイトにスマートフォンで接続したところ、ページのサイズがパソコン用サイズのため、スマートフォンの画面幅では縮小して表示され、拡大をしないと文字が読みづらかったりボタンが押しづらかったりという経験をお持ちではないでしょうか。マルチデバイス対応がなされていないと、このようなユーザーへのストレスへ繋がります。そしてユーザーへのストレスは、ページの直帰率へと繋がります。

どんなデバイスにも適したコンテンツを提供できると、ユーザーの直帰やターゲットのとりこぼしへの対策もすることができます。

今後必須となるレスポンシブWebデザイン

Googleから、4月21日よりスマートフォンに対応しているかどうかが検索順位に影響するとの発表があり、正式にレスポンシブWebデザインを推奨されました。 レスポンシブWebサイトがなぜ推奨されているのか、考えてみましょう。 同じ企業のホームページでも、スマートフォン用サイト、パソコン用サイトを別々に用意されている場合もあります。しかし、今の時代、デバイスの種類は大きくわけても、パソコン・タブレット・スマートフォンの3種類が考えられます。さらにその3種類の中でも複数の種類があり、スマートフォンだけをとっても、その解像度と画面サイズは様々です。 それら全ての種類に対応したサイトを別々に制作・更新するのは不可能と言っていいでしょう。

そのため、画面サイズによって可変する、レスポンシブWebサイトが推奨されています。レスポンシブWebサイトは、パソコン・タブレット・スマートフォン全てで同一のファイルを使用するため、情報更新の際も、専用サイトごとに行う必要がなく、一括で更新を行うことができます。

レスポンシブWebサイトは、複数のデバイスで表示しても構造は同一のものを用いているため、デバイスごとにターゲットやアピールを設定することができません。レスポンシブWebサイトとモバイルサイトを用意するのも1つの方法と言えます。

スマートデバイスの普及とこれからのマルチデバイス対応

こちらのブログでも取り上げているように、ここ数年でスマートフォンとタブレットの普及率は年々増加しています。 スマートデバイスはビジネスの場にも広がり、会社支給のスマートデバイス使用率も増加しています。少し古い統計ですが、2010年時点では利用率が10%未満だった会社支給のスマートデバイス利用率が、2013年時点ではスマートフォンは35%,タブレットは33%となり、今後導入予定の割合も含めると4割越えとなるデータがみられています。(参考:http://it.impressbm.co.jp/articles/-/11183)今後も普及率は増加していくでしょう。また、デバイスの種類も増加の一途をたどっています。

プライベートだけでなく、ビジネスの場にも普及する多様なスマートデバイス。今後のマルチデバイス対応は必須となってくるのではないでしょうか。 弊社でもレスポンシブWebデザインを使用したマルチデバイス対応の案件は年々増えており、今後も力を入れてご対応いたします。今後のIT機器や社会の発展にあわせてお客様のご要望にお応えできるよう努力と成長をしていきます。


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