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今回はクラウドホスティングサービスを提供している Rackspace さんがとてもよい 3 大オープンソース CMS の比較記事 を公開されていたのでそれを日本語に翻訳してご紹介したいと思います。

ここでいう「 3 大オープンソース CMS 」とは世界シェアでトップ 3 を占める WordPress 、 Joomla 、 Drupal の 3 つ のことです。

早速ですが、翻訳文に入っていきたいと思います。 なるべく原文に忠実な翻訳を心がけていますが日本語としての読みやすさを優先し一部意訳にしている部分がありますのでその点はご了承いただければと思います。

CMS 比較: Drupal と Joomla と WordPress

ウェブサイトの制作の話が立ち上がったら、どのコンテンツ・マネジメント・システム( CMS )が自分にとってベストなんだろうとあなたは考えることでしょう。 ここでは、最も幅広く使われている 3 つの CMS について見てみることにします。 これらはすべてオープンソース・ソフトウェアであり、幾千ものコミュニティメンバーによって開発 / 保守されています。 これらはすべて無料でダウンロードして利用できるだけでなく、オープンソースであるということはそのプラットフォームが新しいインターネット技術をサポートするために改善し続けられているということを意味します。 これらのシステムすべてにおいて、基本的な機能は ever-expanding なアドオンによって ad infinitum に改善することができます。 そういったアドオンは各コミュニティによってコントリビュートされたものです。

この領域では「すべてを満たす答え」は存在しません。答えはあなたの目的や技術レベル、予算やサイト上で実現すべきことによって変わります。 シンプルなブログやパンフレットタイプのサイトでは WordPress がベストな選択肢になりえるでしょう( WordPress は技術者でない人にも馴染みやすい一方で、非常に複雑なサイトにも対応できる柔軟なプラットフォームです)。 複雑で多くのカスタマイズが必要となるようなサイト、スケーラビリティと複雑なコンテンツ管理が必要なサイトでは Drupal がベストな選択になるかもしれません。 その中間的なサイトで学習曲線がゆるやかなことを期待する場合は Joomla が答えとなることがあるでしょう。

わからないことがあったりヘルプが必要だったりするときにそれを満たすことができるでしょうか? これらのシステムのいずれにおいてもその答えは「イエス」です。 それぞれに情熱的で献身的な開発者とユーザのコミュニティがあり、ウェブサイトやその他のオンラインフォーラム、ときには書籍を通して無料のサポートを受けることが可能です。 加えて、コンサルタントや開発者、デザイナーのようなサードパーティのソースから有料のサポート受けることもできます。 いずれのシステムにも長期のサステイナビリティと longevity があります。 サポートは foreseeable の未来において継続的に利用することができることでしょう。 システムの学習に多くの時間と労力を割けば割くほど、これらのシステムがあなたのためにできることは増えていきます。 WordPress と Joomla のいずれにおいても、ニーズに合った形で幅広いサービスとオプションをメニューの中から選ぶことができます。 Drupal の場合は自分が欲しいもののためにキッチンで料理することになるでしょうし、カスタマイズの権限が entails できるでしょう。

これらトップ CMS のちがいに対するより深い理解を得たい場合は以下の比較表をご覧ください。 これでもまだ確信が持てませんか? そんなときはダウンロードして試しに動かしてみてから決めましょう。

Drupal Joomla WordPress
ホームページ www.drupal.org www.joomla.org www.wordpress.org
概要 Drupal は複雑なサイトの構築に向いた開発者フレンドリーな強力なツールです。多くの強力なツールがそうであるように、利用するには経験と習熟を必要とします。 Joomla は Drupal の開発者指向で拡張性の高いところと WordPress が提供するユーザフレンドリーであるところの中間的なところにあるものです。 WordPress よりも複雑なサイト開発のオプションを提供してくれます。 WordPress は革新的で使いやすいブログプラットフォームとして始まりました。 ever-increasing なテーマやプラグイン、ウィジェットの repertoire を持ち、この CMS はブログ以外のウェブサイトフォーマットにも幅広く使われています。
コミュニティ・ポータル: Fast Company / Team Sugar 。 SNS: MTV Network Quizilla 。教育: ハーバード大学。レストラン: IHOP 。 SNS: PlayStation Blog 。ニュース発信: CNN Political Ticker 。教育/研究: NASA Ames Research Center 。ニュース発信: The New York Observer 。
インストール情報 Drupal Installation Forum Joomla Installation Forum WordPress Installation Forum
使いやすさ Drupal は 3 つの CMS のうち最も技術的な習熟を必要とします。しかし、最も応用的なサイトを作り出す能力も備えています。リリースを重ねるごとにより使いやすくなってきています。ソフトウェアの学習をする決意がなかったり知っている人を雇うことができなかったりする場合はベストチョイスにはならないでしょう。 Drupal ほど複雑ではありませんが WordPress よりは複雑です。インストールとセットアップが比較的複雑ではありません。その構造と用語を理解するための比較的小さな努力の投資で、かなり複雑なサイトを作れるようになるでしょう。 技術的な経験は必要ありません。直感的でシンプルなサイトをすばやくかんたんにセットアップすることができます。 Microsoft Word のドキュメントからサイトへのテキストのはりつけは WordPress ではかんたんにできますが Joomla や Drupal ではできません。
特徴 強力なタクソノミー(分類)機能があり、複雑なコンテンツにタグ付けして分類し整理できることが知られています。 コミュニティプラットフォームとして機能するようにデザインされており、強いソーシャル・ネットワーキング機能を備えています。 その使いやすさはエキスパートと初心者の両方に対して大きなメリットとなっています。クライアントのためのサイトを Web 開発者やデザイナーが効率的に構築できる強力さを備えています。また、クライアントは最小限の説明でサイト管理を行えるようになります。 extensive なテーマ選択でも知られています。すぐれたサポートとチュートリアルがあり、たいへんユーザフレンドリーです。技術を知らないユーザでもかなりシンプルなサイトをすばやく立ち上げることができます。
キャッシュプラグイン
ベストな用例

翻訳後記

翻訳は以上です。 いかがだったでしょうか? 今回は WordPress 、 Joomla 、 Drupal という 3 つのオープンソース CMS の比較記事を翻訳してご紹介してみました。

日本ではこの 3 つの CMS すべてに強い制作会社がそう多くないこともあり(弊社も Drupal を専門にしており、 WordPress と Joomla に詳しくはありません)、自社のホームページ制作や CMS 導入を検討している方にとって本当に役に立つ CMS 比較記事というのはあまり多くは見られないように思います。 国内にも比較記事があるにはありますが、特定の CMS に評価が偏っていたり各 CMS に対する理解が浅くイメージだけで断定的に語っていたりする記事も少なくありません。

余談にはなりますが、私は Drupal を知ってから特に強く思うようになりましたが 会社で利用する CMS 選びというのは企業の Web 戦略の根幹を左右するとてもとても重要なポイント です。 CMS によって、やりやすいこと/やりづらいこと、運用や追加開発のコストはまちまちです。

CMS の切り替えにはそれなりにコストもかかりますし、毎年コロコロ変えられる(変えるべき)ものではありません。 一度導入したら少なくとも 3 年、長い場合には 5 年以上もの長期にわたって使い続けていくものです。 今後 3 年から 5 年の Web 戦略を左右することを考えて、導入や切り替えの際には慎重に検討することが必要です。

上の翻訳箇所をご覧になるとおわかりいただけるかと思いますが、 CMS の世界は建物や楽器なんかと同じで 「どんな状況にもベストな CMS 」というものは存在しません 。 CMS にはそれぞれ一長一短の特徴があり、それらが用途と状況にマッチしたときにこそ大きな効果を発揮します。 用途と状況に合わない CMS を選べば Web 戦略の実行を阻害してしまうことなんかもありえます。 ですので、今回ご紹介した記事などを参考に自社のニーズや将来的な方向性、技術習熟度などを考慮した上で「自社に最適な CMS はどれか?」をぜひ検討していただければと思います。

もちろん今回ご紹介する 3 つのオープンソース CMS が CMS のすべてではありませんし、世の中にはこの他にもたくさんの CMS 、 Web アプリケーションフレームワーク、パッケージ、プラットフォームが存在します。 企業の Web 担当の方にはそういうものも含めて広く CMS を比較検討していただければと思います。 そして、「やっぱり Drupal でしょ!」となった場合には弊社がパートナーとしてサポートさせていただける可能性は高いので、またそのときにはお気軽にお声がけいただけますと幸いです。