アイキャッチ画像: デスクの上でパソコンを使用している

こんにちは。プログラマーの山中です。

みなさんはDrupalサイトを公開する時、どんな設定をしていますか? 意外にもDrupalサイト運用時の設定に関する記事が少なかったので今回は管理画面上で行うことができる、サイト公開時に確認すべき項目やモジュールについてお話ししさせていただきます。

サイト運用時に設定すべき項目

サイト情報

環境設定 » システム » サイト情報 にアクセスし、サイト名とメールアドレスの項目が正しい情報かどうか確認します。

ここで設定するメールアドレスはパスワードの再発行などの各種通知を送るメールアドレスとなります。 メールアドレスとサイトドメインが一致しない場合、メール受信者側で迷惑メールとみなされる可能性が高くなりますので@以降をサイトドメインと同じものにしておきましょう。

パフォーマンス設定

環境設定 » 開発 » パフォーマンス にアクセスし、全てのチェックボックスにチェックを入れます。こうしてキャッシュを有効化することでサイト全体のパフォーマンスの向上につながります。

有効にすべきモジュール

必ず有効にしなければならないということはないのですが、弊社にてDrupalサイトを公開する際には必ず有効化させているモジュールをご紹介します。

Update Manager

Drupalやテーマ、モジュールなどのアップデートをお知らせするモジュールです。 インストールされているモジュールやテーマの中で、Drupal.org 上で公開されているものや、Drupalコアであれば最新版の有無を週に1回か毎日1回自動で確認します。設定を行うことで何かしらの最新版があった場合、メールでお知らせする機能もあります。

また、インストールしているモジュールなどにアップデートが発生した場合管理者がログインしているとアップデートを促すメッセージを表示してくれます。

Web上に公開する以上、セキュリティ対策は必須ですのでサイト運用時にはUpdate Managerモジュールをぜひ有効化させてください。

Syslog

サイト上での様々な動作や問題を記録し、最新順に表示してくれるモジュールです。

誰がいつログインしたか、コンテンツを編集したか、などの履歴やPHPで発生したエラーの表示や誰がいつどんなページで404エラーを受け取ったかなど、さまざまな履歴を残してくれます。

IPも記録されるので不正なアクセス元を特定することにも役立ちますね。

有効にすべきおすすめモジュール

Google Analytics

無料でさまざまなサイトの解析をグラフなどで見ることができるツールの設定をDrupal上で行えるモジュールです。 弊社でも使用させていただいています。

無効にすべきモジュール

Devel モジュール など開発補助モジュール

開発時には大変便利なモジュールですが、機能によってはページ上でPHPを記述して実行することができるものもあるので危険です。

Devel モジュールにかぎらず開発中に使用するような開発補助モジュールはサイト運用時には無効にしましょう。

Database logging モジュール

Drupalの全てのイベントログを取得するので開発時には有用なモジュールですが、データベースへのアクセスが多くなりデータベースのリソースがもったいないのでサイト運用時には無効にしておきましょう。

Statistics

サイトの統計を図ることができるモジュールです。Google Analyticsを使い、やサーバのアクセスログを参照すれば必要ありません。

UI系モジュール

Drupalの管理画面上で機能を管理しやすくしてくれるためだけのモジュールをサイト運用時に使用することは望ましくありません。 また、無効しておくと若干パフォーマンスがよくなるかもしれませんよ。

具体的には以下のモジュールがあげられます。

  • Views UI
  • Rules UI

いかがでしたか?今回は管理画面で行える設定のみをお送りしました。

ここで記述した設定を行えば劇的にサイトパフォーマンスが良くなる!というわけではないのですが、全て簡単に設定できますのでサイト運用時にはぜひ設定してください。


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