アイキャッチ画像: デスクの上でパソコンを使用している

みなさまこんにちは、スタジオ・ウミの山砥です。 春です!出会いと分かれの季節ですね!スタジオ・ウミでは実は2月に新しいスタッフを迎えました。セシリアさんという外国の方です。彼女のプロフィールはこちらから。

4月ということは、私も入社して1年が経つということでして。いつまでも新人気分ではいられません。たった1年間ではありますが、まさにフレッシュだった1年前の自分に贈る言葉、という体でディレクションを行うときに気をつけたい5つのことをまとめたいと思います。

1.ニーズとウォンツの見極め

ニーズとウォンツはよく聞く言葉ですね。学生のとき、マーケティングの授業で聞いた覚えがあります。最近、社内でも「客はドリルを求めているのではない」という有名なお話をしていただきました。ドリルを買いにきたお客様に対して、言葉そのまま受け取るのではなく、その裏にある「真のニーズ」を読み取ろうというということです。このドリルのお話は、そのお客様は実は壁に穴がを開けたいだけであって、穴が開けられればドリルでなくてもいい。そのニーズを読み取る事ができれば、もし穴を開けるサービスを提供できるのなら、ドリルを売るのではなくて穴開けサービスをすすめてもいいよね!という教えです。このお話をしていただいた最後にこう締めくくられました。

"このあたりは経験にもよりますが、仮説を立てて考える習慣を持つことが重要なのかなと思います。"

まさに理解できているつもりで習慣づいていないためにできてないことの方が多い、このニーズとウォンツの見極め。ドリルの話だと、「ニーズ」は穴で、「ウォンツ」はドリルです。Web制作だと、例えばホームページリニューアルのご依頼があったとします。リニューアルされたい背景には色々あると思いますが、それがデザインで解決できるものなのか、または機能等の別の部分が必要なのか、見極める事が大事でなのではないでしょうか。見極められればもしかするとお客様にまた別のいい提案ができるかもしれない。また、この見極めをきちんをしておくことで、プロジェクトとしてのゴールが明確にしやすく、プロジェクトメンバーとも目標の認識を合わせやすくなります。結果、成果物についてもメンバー間でしっかり検討することも可能になり、成果物のクオリティを上げることにも繋がります。

2.それぞれの担当に割り振るときは一度自分の手元で整理する

ディレクターは先方からの要望をまとめてチームメンバーにそれぞれ振っていきます。当たり前ですが、振る前には一度自分の中で整理して、きちんと要件が説明出来る状態になってからメンバーにお話しましょう。この過程をおろそかにしてしまうと、お客様との認識と自分の認識、自分の認識とメンバーの認識それぞれにズレが生じてしまいます。また、認識がズレてしまうだけでなくて、再度説明や確認をするための時間をお客様やプロジェクトメンバーからいただいてしまうことにもなってしまいます。コミュニケーションは大切ですが、コミュニケーションミスによる時間のロスは少し時間がもったいない気がするので、自分の中でしっかり要件をまとめておくことも重要ではないでしょうか。

3.デザイナーに素材を丸投げしない

私がよくやってしまう過ちです。大まかな要件定義をディレクターですることは可能ですが、デザインコントロールまでしてしまうのは少し気が引けてしまうもの。だからと言って、原稿や素材をそのままデザイナーに「これだけ素材があるので構成しながらデザインをお願いします」なんて丸投げしてはいけません。すごく当たり前のことですが、引き継ぎ方によってはデザイナーは"丸投げされた!"と思ってしまうこともあります。お客様からいただいた原稿や素材はきちんと確認・整理して、要望がある場合はしかるべきところへ入れてもらうように指示しましょう。
この工程をおろそかにすると、さらに次の工程、デザイナーからコーダーへ引き継ぐ際に再度打ち合わせをする時間が必要になってきます。また、進行の流れを1回切ってしまうので、間延びの原因にもなりかねません。

4.うまく周りを巻き込む

Webデザインにおけるデザイナーというのは、実は業務が多岐にわたるもの。人によってはディレクションからデザイン・構築まで全てできちゃう人もいます。そんな中、実はデザインよりディレクションをさせていただく機会が多いのですが、ディレクターって意外と孤独なんです(笑)でもチーム全体をうまく巻き込めるようになれば、そんな孤独も少しは軽減されます。新人だからって遠慮していたら伝わるものも伝わりません!進んでコミュニケーションをとりましょう。いざ自分が本当に困ったとき、みんなが快く助けてくださいます。また、私の場合は、お客様からの声に助けられることが多いです。1人で考えているよりも、実際にお客様に相談させていただいたり、やりとりをさせていただく方が解決の糸口が見えたりするものなんですよね。ひとつのものを作るとき、お客様も大切なプロジェクトメンバーであるということを忘れないように。

5.役回りを楽しみましょう

4番目の内容と少し内容が重なるのですが、社内外どちらもの意見に耳を傾ける事は、決して容易なことではありません。板挟みになって心苦しく思うときもあるはずです。ですが、社内外を繋ぐのもディレクターの役割ではないでしょうか。繋ぐ事を楽しめるようになれば、プロジェクト管理にもやりがいを見いだせるようになってきます。自分の中でディレクションをするときの楽しみを作っておくといいかもしれないですね。

終わりに

今回は、この1年で気づいたことをスキルや一般的な進行の仕方などにとらわれず書き出してみました。少し気持ちの部分が多いかもしれません。また、ディレクションの過程の基準を弊社においていますので、参考になるかはわかりませんが、これからディレクションを始める方にとって、少しでもお役に立てれば幸いです。

きっと、このブログ、1年後に読み返すとリライトしたくなるのでしょうね(笑)


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