アイキャッチ画像: デスクの上でパソコンを使用している

Drupalを使ってWEBサイトを構築したい!と思った時にサクッとローカル環境が構築出来ると便利です。 現在の定番はDockerを利用することだと思いますが、知識が無いと難しくDrupal立ち上げ前にモチベーションが低下する恐れがあります。

そこでおすすめしたいのがDDEVになります! DDEVを利用すると簡単にDrupalを立ち上げることが出来るので早速やってみましょう!

ローカル環境はMacを想定して記述しています。

DDEV とは

  • ローカルWEB開発環境を簡単に構築する為のツール(Drupalはその中の1つとしてサポートされている)
  • PHP,Node.jsのWEBアプリケーションをサポート
  • Dockerの知識が無くともDocker上に簡単にコンテナを構築
  • Dockerの知識があれば機能を拡張することも容易

DDEV インストール

前提としてDockerのインストールが必要になります。 MacであればOrbStackcolimaといったアプリケーションでも大丈夫です。

Homebrewがインストールされている場合、以下のコマンドでインストールを行います。

# ddevインストール
brew install ddev/ddev/ddev
# ローカル環境用のSSL証明書セットアップ
mkcert -install

Homebrewを利用しない場合、以下のコマンドでインストールを行います。

curl -fsSL https://ddev.com/install.sh | bash

インストールが正常に完了すると以下のように ddev version で情報が表示出来ます。

ITEM             VALUE
DDEV version     v1.22.7
architecture     arm64
db               ddev/ddev-dbserver-mariadb-10.4:v1.22.7
ddev-ssh-agent   ddev/ddev-ssh-agent:v1.22.7
docker           25.0.3
docker-compose   v2.24.5
docker-platform  orbstack
mutagen          0.17.2
os               darwin
router           ddev/ddev-traefik-router:v1.22.7
web              ddev/ddev-webserver:v1.22.7

Drupalサイト作成

メインとなるDrupalのWEBサイトを構築します。

ディレクトリ/ファイル構成

ファイル構成は以下のようになります。 .ddev配下にDDEVに関する各種ファイルが格納され、web配下がDrupalのドキュメントルートになります。

.
├── .ddev
│   └── config.yaml
│── web
│   └── Drupalドキュメントルート
├── composer.json
└── composer.lock

プロジェクトディレクトリ作成

今回のサンプルサイトを動かす為のディレクトリを作成します。

# プロジェクトディレクトリ作成
mkdir ddev-drupal && cd $_

DDEV初期設定

DDEVの初期設定を行います。 project-typedrupal10 を指定しDrupalを動かすことを明示します。 docrootはWEBサイトのドキュメントルートの指定になります。 その他タイムゾーンの指定も行っています。

ddev config --project-type=drupal10 --docroot=web --timezone='Asia/Tokyo'

上記コマンドによってDDEVの初期設定が行われ以下のコンテナが起動する状態になります。 - nginx - MariaDB - Mailpit

DDEV起動

DDEVを起動し、環境の立ち上げを行います。

# DDEVの起動 *初回はコンテナのダウンロードやビルドが行われる為時間がかかる
ddev start

# 正常に起動すると以下のメッセージが表示され ddev-drupal.ddev.site でアクセス可能な状態になる
Successfully started ddev-drupal
Project can be reached at https://ddev-drupal.ddev.site https://127.0.0.1:32817

Drupalパッケージインストール

drupal.orgが推奨しているcomposer経由でDrupalパッケージを取得します。

ddev composer create "drupal/recommended-project:^10"

Drupal初期設定

ddev launch と打つとブラウザが開きDrupalの初期設定画面が開きます。 後は画面に従って設定していくと初期設定が完了し、WEBサイトが立ち上がります。

まとめ

以上のようにDDEVを使うと簡単にローカル環境の構築が出来ました。 以前はLandoを使用していましたが、DDEVの方が高速に動作し機能拡張もし易い為私はDDEVを推奨しています。

Drupalがどのようなものかローカルで試してみたい方の参考になれば幸いです。


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