きめ細やかな権限管理

承認ワークフローから細やかな権限設定まで柔軟性の高さが特徴のDrupalの権限管理

Drupalが高機能CMSとして知られる理由の1つには、「ユーザー管理」や「権限管理」「役割管理」がきめ細かく管理できる点が挙げられます。Drupal 8 からは承認プロセスなどの一連のワークフローを自動化する機能も標準で装備され、粒度の細かい権限設定や、1人のユーザーに復数の役割を持たすといった複雑な設定も可能。お客様の業務フローに合わせて独自のカスタマイズを施すこともでき、組織的運用が必要なWebサイトの効率的な運営を強力にバックアップします。

Drpalのユーザー権限管理方法について

Drupalのユーザー権限管理に対する考え方は以下の図を見ていただくとわかりやすいかもしれません。Drupalでは、下図のように1人のユーザーに対して複数の役割を割り当てることができるため、複雑になりがちな権限管理もシンプルかつ効率的に行うことができます。

Drupalのユーザー権限管理を示すイメージ図。ユーザー、ロール、役割が縦軸として存在し、それぞれを紐付けることで複雑な権限設定が可能となっている。

ユーザーについて

匿名ユーザーを除くすべてのユーザーは、ユーザー名、パスワード、およびその他の情報(メールアドレス等)をデータベースに登録し、固有のユーザーIDを割り当てることで識別されます。また、ユーザー情報の管理画面には新しいフィールドを追加することも可能です。例えば、電話番号や住所、性別、会員種別など、必要に応じて自由に新しい項目を追加設定できます。

役割(ロール)について

Drupalではユーザーごとに権限を割り当てるのではなく「役割(ロールとも呼ばれます)」に権限を割り当てます。「役割」というのは、いわば「権限の種類」のようなものです。Drupalの標準の状態では、ログインしていないユーザーを示す「匿名ユーザー」と、ログイン済のユーザーを示す「認証済みユーザー」という2種類の役割が用意されています。その他にも、例えば「更新担当者」「翻訳者」「 承認者」「サイト管理者」など、必要な権限に応じて必要なだけ役割を自由に追加することが可能です。 多機能サイトや大規模サイトになるほど、権限の種類も増大し管理が煩雑になりがちですが、この「役割」があることで新たにユーザーが追加された際も役割を割り当てるだけで権限設定が完了するため、容易に管理することができます。新規ユーザーを登録するたびに権限設定を行うといった面倒な作業を行う必要はありません。

権限について

Drupalでは、管理画面上で各役割に対してどの機能の利用を許可するかを選択する「権限設定」を行うことができます。権限の管理画面で、権限の一覧と役割(後述の説明をご参照ください)を表で確認することができ、一覧を見ながらチェックボックスにチェックを入れるだけで、簡単に設定できるようになっています。設定項目は、標準でも50項目以上の設定項目がありますが、代表的なものとしては、例えばユーザーの管理、コンテンツの管理、管理者向けメニューの表示・非表示、ブロックの管理などがあります。

 

権限設定画面