Drupalと他のCMSの比較

スタジオ・ウミはDrupal専門の開発会社ですが、「すべてのプロジェクトにDrupalが適している」とは考えていません。多くのCMSは利用目的を予め想定した上で開発されており、それぞれに向き・不向きがあります。

例えばDrupalのように柔軟性が高いCMSは自由度が非常に高い分、開発にはそれなりの専門知識が必要なため、安定性やメンテナンス性にも配慮したビジネス向けのWebサイトを構築したいのであれば専門の開発会社に依頼していただく必要があります。反対にブログベースのCMSなどのように目的が最初からある程度絞られているシンプルなCMSほどあまり専門知識を必要としないため、初心者でも簡単にWebサイトを作ることができます。一方で、そういったCMSは導入するのは容易ですが、目的以外の利用をしようとすると実現が難しかったり、実現できたとしてもメンテナンス性が下がり改修コストが膨らんでしまったり、パフォーマンスが低下する等のトラブルの原因となってしまうケースがよく見受けられます。

CMSを選ぶ際は、サイトの成長を見据えた「将来的な視点」に立って、各CMSの特性を理解し目的にあったCMSを導入することが大切です。

Drupalと他のCMSの比較表

以下に、世界シェア上位1〜3位を占める代表的なCMS「Drupal」「WordPress」「Joomla」(いずれもオープンソースCMS)と、日本で比較的よく利用されている「MovableType」(有償CMS)の比較表をご紹介します。

  Drupal WordPress Joomla MovableType
公式サイト https://www.drupal.org/ http://ja.wordpress.org/ http://www.joomla.org/ http://www.sixapart.jp/movabletype/
世界シェア(※1) 3位 1位 2位 61位
ライセンス料 無料 無料 無料 有料

言語

PHP PHP PHP Perl
HTML表示 動的 動的 動的 静的
開発の簡単さ
拡張性
適したサイト規模 中〜大規模 小〜中規模 中規模 中規模
多言語対応

※1 2017年4月4日時点

商用CMSと競合する唯一のオープンソース

上記の表の中でも最も拡張性が高く、大規模サイトに適しているCMSがDrupalであることがお分かりいただけたかと思いますが、実はDrupalはライセンス料無料のオープンソースCMSでありながら、「商用CMSと競合する唯一のオープンソースCMS」として世界的に認知されています。

米国コネチカット州スタンフォードに本拠地を置く業界最大規模のICT アドバイザリ企業であるガートナー社が2018年7月に公表したレポートでは、WEBコンテンツ管理プラットフォームの市場でAcquia社がAdobeやSitecoreに次ぐリーダーとして選出されています。Acquia社は、Drupal(ドルーパル)の創始者であるDries Buytaert氏が創設したDrupal関連ソリューションの世界的企業です。これで、Acquia社はなんと5年連続でリーダーとして認められたことになります。

オープンソースCMSの中でも、エンタープライズ市場向けのハイエンドCMSとしての揺るぎない地位を誇る唯一のCMS、それが「Drupal」です。

ガートナー社が公表した2018年度のWEBコンテンツ管理プラットフォームの市場レポート。

関連ブログ

他のCMSとの比較についてご紹介した弊社のDrupalブログもよろしければご参照ください。